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なぜ自傷行為をするの?リストカットやODの原因と親の適切な対応を解説!

掲載日:2025-02-05(水)

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こんな人にオススメ!

・子どもがリストカットやODなどの自傷行為を始めたけれど、それってどうしてなの?と困っている方

・子どもの自傷行為に対してどう声をかけたらいいか、何をしてあげればいいかわからない方

子どもがリストカットをしているのを見かけてしまった、手首から腕にかけて傷跡があるのが見えてしまった。そんな時、どんな声かけをすればいいのでしょうか?

リストカットやオーバードーズなど、自傷行為の原因を間違って捉えていると、適切でない対応をしてしまい、子どもをさらに追い詰めることになってしまいかねません。そこで、今回は自傷行為について詳しく説明し、その原因として可能性があることを挙げ、親としてどう対応すべきかについて解説していきます。

目次
  1. そもそも自傷行為とは?

    1. 自分で自分を傷つける行為

    2. 自傷行為の背景とは

  2. なぜ自傷行為をしてしまうのか

    1. 感情をコントロールするため

    2. 生きている実感を得るため

    3. 人を遠ざけるため

    4. 注意を引くため

  3. 親の適切な対応

    1. 傷の手当をする

    2. 子どもが抱えているであろう辛さに共感する

    3. 代替となる発散方法を提案する

    4. 医療機関に頼る

    5. 不適切な対応とは?

  4. まとめ

そもそも自傷行為とは?

そもそも自傷行為とは何を指している言葉なのでしょうか。リストカットやオーバードーズはどんな行為なのか知っている方も一定いらっしゃると思いますが、まずはその背景も含めて詳しく解説していきます。

自分で自分を傷つける行為

自傷行為とは、自分で自分を傷つける行為のことです。リストカットが代表的で多く知られていますが、他にも髪の毛を引っ張る、頭を叩くなど種類は様々あります。10人に1人は自傷行為を経験しており、決して異常行動ではありません。むしろ身近な行為と言えるでしょう。このような行為をすることで、脳内麻薬が出て、一時的に楽になれることから、依存しやすいことが研究でわかっています。

世間では自殺目的でやっている、ファッションとして傷をつけている、アピールのためにやっているといったレッテルが貼られることが多いですが、必ずしもそうではありません。原因は人によって様々であり、周囲が誤った対応をするとさらにエスカレートすることもあるので、まずは自傷行為について周囲が理解することが大切です。

自傷行為の背景とは

自傷行為を始める背景はもちろん人によって異なりますが、大きく2つに分けることができます。

①幼少期に保護者や周囲の人から受けた虐待やネグレクト、学生時代のいじめといった過去の経験が影響して自傷行為に至る
②最近起きた辛い出来事で強いストレスがかかり、自傷行為に至る

これらの2つです。過去の経験や直近の経験が自傷行為の引き金になることが多いのです。

また、友人や身近な人が自傷行為をしていたり、SNSで関連する投稿を見かけたりして、自傷行為に対するハードルが下がってしまい、やってみたら止まらなくなってしまったパターンも最近では増えてきているようです。ただ、いずれにせよ、本人は辛い思いに耐えるために自傷行為に走っているのですから、周囲の影響を受けたことを責めるのはやめましょう。

なぜ自傷行為をしてしまうのか

自傷行為をやったことのない人からすれば、何が目的でわざわざ自分の体を痛めつけているのか理解できないかもしれません。しかし、だからこそ、頭ごなしに否定するのではなく、原因がどこにあるのか理解する必要があります。ここでは、自傷行為の主な原因・目的を4つ挙げて詳しく説明していきます。

感情をコントロールするため

一つ目は「感情をコントロールするため」です。自分に起こるどうしようもない感情を解放して浄化するために自分を傷つけているのです。感情の種類は人によりますが、緊張や怒り、その他の不快な感情や思考、身体感覚などが溜まりに溜まって、出口を探した結果、自傷行為という形で溢れてしまったパターンということですね。

怒りを堪える時に唇を噛むというシーンを見たことがある方が多いでしょうが、それと同じ原理で起こります。

生きている実感を得るため

二つ目は「生きている実感を得るため」です。ひどい不安状態に陥った時、人間は自分が生きているのか死んでいるのか、よくわからなくなると言われています。そうなった時、体を切って赤い鮮血が流れるのを見ることで、自分は生きているという実感を得られ、安心するのです。

本人は生死もよくわからなくなるほど辛い思いをしているということでしょう。

人を遠ざけるため

三つ目は「人を遠ざけるため」です。辛い思いをした結果、心を閉ざしてしまって、他者から干渉されたくなくなってしまうことがあります。自傷行為の跡を見れば、恐怖して人は遠ざかっていくだろうと考えて、自分を傷つけるのです。

一見、他者を寄せ付けたくないように見えても、心の奥底では助けを求めていることもあります。無理やり心をこじ開けようとするのではなく、様子を見ながらゆっくりと手を差し伸べることが重要になってくるでしょう。

注意を引くため

四つ目は「注意を引くため」です。自分を見てほしい、愛してほしい、という気持ちが派生して自分を心配してほしいと変わり、わざと自分を傷つけて傷跡を見せる自傷行為に発展します。親や周囲の人間に相手にされない孤独感をずっと抱えていることによるものでしょう。「アピール」などと揶揄せず、その寂しさにきちんと向き合ってあげることが必要です。

また、行為自体は隠すけれど、それでも見つけてほしいと思っているパターンもあります。親や周囲の人間が本当に自分をしっかり見ているのかどうか試すための行為ということも。隠しているからといって見つけて欲しくないと思っているとも限らないのです。

親の適切な対応

親が自傷行為の原因を決めつけて頭ごなしに否定したり叱ったりすると、エスカレートしてしまったり、今度は隠してバレないように自分を傷つけたりするようになったりします。自傷行為には身近な大人の適切な対応が必要になってくるのです。では、親はどのように対応すればいいのでしょうか。

傷の手当をする

まずは、傷の手当を一緒にしてあげましょう。そうすることで、「体は大切にするものだ」「あなたを心配している」というメッセージを行動をもって伝えることができます。

本人は悩みを誰にも相談できないという孤独感を抱えていることもあります。だから、無理に悩みを打ち明ける必要はないけれど、あなたを見てあげているよ、味方がいるんだよということを意識的に伝えてあげることが大切です。もちろん、言葉でも伝えてみてください。

子どもが抱えているであろう辛さに共感する

次に、子どもが抱えているであろう辛さに共感してあげましょう。自傷行為そのものに注目して否定したり叱ったりするのは根本的な解決になりません。その背景にある原因に寄り添ってあげることが大切なのです。

自傷行為に至るまで悩みを抱えて1人で耐えてきた辛さに思いを馳せ、理解や共感の姿勢を見せましょう。そうすれば、子どもも何があったのか、どう考えているのか、何が辛いのか少しずつ話してくれるようになるかもしれません。誰でもいいから頼ってほしい、相談してほしいということを伝えて、1人で抱え込まないように促すことも大切です。

その際、悩みを打ち明ける相手に選ばれなかったとしても、あからさまに落ち込んだり子どもを責めたりしないでください。身近だからこそ言えないこともあるでしょう。子どもが悩みを抱えないようになることが最優先です。

代替となる発散方法を提案する

そして、代替となる発散方法を提案してみましょう。自傷行為を禁止して無理やりやめさせても、本人が感情を消化する方法を見つけられずに余計に苦しむことになってしまいます。結果、隠れて自傷行為をするようになってしまっては本末転倒です。

代替となるストレスの発散方法を提案してあげることで、自傷行為から離れられるように仕向けることが大事です。

代替法については、こちら(外部サイト)なども参考になります。

医療機関に頼る

また、医療機関に頼るのも適切な対応の一つです。そもそも傷からの出血が多い場合、すぐに整形外科などの病院で見てもらうべきですが、そうではない場合でも、心のケアをしてもらう必要があるかもしれません。精神科・心療内科の受診を勧めてみるのも大切です。

ただ、本人が受診を拒否している場合は、それがまたストレスになることもあるので、必ず本人の心からの同意を得てから診てもらうようにしましょう。

また、親としてどう対処したらいいかわからない、という場合、親だけが受けられるカウンセリング(外部サイト)もあるようです。子どもが何に悩んでいるのかわからず、親として辛いこともあるでしょうから、そういった専門機関に相談することも検討してみてください。

不適切な対応とは?

では、逆に不適切な対応にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、親としてやってはいけないことをまとめてみました。

子どもを叱る・責める・否定する

叱ったり否定したりしても、行為自体はなくなりません。自傷行為をやってはならないこと、いけないことと決めつけ、「体を大切にしないと」「命を大切にしなさい」などと言っても響きません。子どもだってそれくらいわかった上でやっているのです。否定するのではなく、寄り添うことを意識してください。

放置する/見て見ぬふりをする

自分でなんとかしなさい、いつものことだ、と放っておいたり、見て見ぬふりをしたりすると、子どもは「自分のことには興味がないんだ」「自分は愛されていないんだ」と親に見放されたように感じ、余計に辛くなってしまいます。自傷行為に走る時点で、心が悲鳴をあげているのですから、それを放置して良くなるはずがありません。見つけたらすぐに対応するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。子どもが自傷行為をしていることに気づいた時、どうすればいいのか悩んでいる方にとって少しでもお役に立てていれば幸いです。原因や背景を理解し、否定するのではなく寄り添うという形で子どもの心のケアを優先するようにしましょう。

まとめ

・自傷行為は自分で自分を傷つける行為のことで、10人に1人が経験する身近な行為。依存性があり、徐々にエスカレートしていく傾向がある。

・過去の経験や最近の出来事が引き金になることが多い。身近に自傷行為の情報があるとハードルが下がってしまうことも。

・原因・目的は感情をコントロールするため、生きている実感を得るため、人を遠ざけるため、注意を引くため、などが挙げられるが、もちろん人による。

・親として、傷の手当を一緒にやってあげる、子どもの辛さに共感する、代替のストレス発散方法を提案する、医療機関に頼るといった対応が適切。叱って否定したり、放っておいたりすると悪化する可能性がある。