通信制高校とはどんな学校?進学・転入するにはどうしたらいい?

calendar_today2024-11-26(火)

記事のイメージ
こんな人にオススメ!

・通信制高校に進学することを考えている方

・全日制高校から通信制高校に編入・転入を考えている方

・進学・転入手続きがよくわからず困っている方

通信制高校に進学したい、全日制に通っているけれど、合わないから通信制に転校したい……。でも通信制高校自体、なんとなくイメージはあるのに実際はどんな仕組みなのかよくわからず、手続きもわかりづらくて困っているという方もいるのではないでしょうか。

今回は、通信制高校に進学・転入を考えている方向けに、通信制高校の形態やその手続きについて解説します。

目次
  1. 通信制高校とは?

    1. 通信制と全日制・定時制との違い

    2. どんな人が通っている?

    3. 単位制について

  2. 入学・転入にも種類がある!

    1. 4月入学

    2. 10月入学

    3. 編入学

    4. 転入学

  3. 入学・転入の手続き

    1. 入学手続きの流れ

    2. 編入手続きの流れ

    3. 転入手続きの流れ

  4. 編入・転入に伴う単位の引き継ぎについて

    1. 前年度までの取得単位を引き継げる

    2. 編入と転入で単位引き継ぎはどう違うのか

  5. おわりに

通信制高校とは?

そもそも通信制高校とはどんな学校なのでしょうか。

通信制高校では、インターネットを使った通信教育が基本です。そのため、自分の生活スタイルに合わせて勉強することができる学校であり、また、卒業すれば全日制・定時制同様、高校卒業と同等の資格を得ることができます。では、主な特徴について詳しく見ていきましょう。

通信制と全日制・定時制との違い

全日制高校は主に日中の決められた時間帯に学校に行って授業を受けます。そして、定時制高校も同様に登校しなくてはならず、時間帯は主に夕方から夜間です。

一方で、通信制高校は毎日登校する必要はありません。自分のペースに合わせた登校頻度を選べる学校や年に数回スクーリング合宿に参加すればいい学校などがあり、全日制・定時制と比べて登校頻度が少ないのが特徴です。

普段の授業は基本的にオンラインで行われ、試験の代わりにインターネットを通じてレポートを提出することで単位を取得できます。

毎日登校するのが苦な場合や他の活動で忙しい場合などにふさわしい形式と言えるでしょう。

どんな人が通っている?

高校卒業資格が欲しいけれど、全日制に通うのは難しいという人や元々全日制に通っていたけれど、人間関係がうまくいかず、新しい環境でやり直したい人、発達障害などがあって学年制での勉強の進度についていくことが難しい人など、様々な立場・境遇の人が通っています。

また、勉強とそれ以外のやりたいことを両立させたい人も通信制高校を選ぶことが多いようです。企業したり、芸能活動に励んだり、スポーツ選手として活躍したりしている人もいるというわけですね。

単位制について

通信制高校は全日制高校とはカリキュラムが違います。全日制の高校が、学年ごとに決められた教育内容を修了することで進級できる「学年制」を採用している中、通信制では「単位制」が採用されているのです。

単位制とは、レポートを提出することや試験に合格することで単位を取得し、必要な単位数を取り切ったら卒業できるという仕組みのことです。全日制ではその年度のカリキュラムを終えられなかったら留年になってしまいますが、通信制では、その年度に取れなかった単位があっても次年度に改めて取り直すことができるため、留年することは基本ありません。無理に周囲に合わせる必要はなく、個人のペースに合った進度で勉強することができるというわけです。

入学・転入にも種類がある!

全日制高校は4月入学しか受け付けていませんが、通信制高校は4月入学と10月入学を選ぶことができます。また、その他の時期でも編入・転入を随時受け付けているところもあり、基本的にいつでも入れるのが特徴です。では、入学・転入の種類について詳しく見ていきましょう。

4月入学

4月入学は基本的には全日制高校と同じ仕組みです。中学を卒業した年の4月に入学します。一点だけ異なるとすれば、全日制と比べて出願期間が長く設けられているところです。じっくりと考えて出願することができるというわけですね。

10月入学

3期制ではなく、前期・後期で年度を分割する2期制を導入している学校では、10月入学の受け入れがあります。そういった学校は、卒業のタイミングも3月と9月で選ぶことができるようです。

また、編入・転入の時期を10月入学のタイミングに合わせることもできるようなので、いつ入るか、通っている学校の先生、転校先の高校の先生両方とじっくり話し合って決めるようにしましょう。

編入学

編入学とは、前の学校を一度退学してから、別の学校に入学し直すことを指します。もちろん、基本的にどの通信制高校も編入を受け入れていますが、一つ、注意点があります。編入学をすると、一度学校をやめることになるので、履歴書に空白ができてしまうのです。就職する時に不利になる可能性があるので、前の学校を退学するかどうか、将来のことも考えてから決めるようにしてください。単位の引き継ぎについては、後半で詳しく説明します。

転入学

編入学と同じように、年度の途中で学校を変える方法がもう一つあります。「転入学」です。これは、前の学校に籍を置いたまま別の学校に転校することを指します。

編入学とは異なり、空白期間なく学校を変えることができるので、就職時に不利になることはありません。転入に伴う単位の引き継ぎについても、後ほど説明します。

入学・転入の手続き

では、入学・転入手続きは何をすればいいのでしょうか。ここでは、簡単に流れを説明します。詳しいやり方や様式などは、各通信制高校のホームページをしっかり確認するようにしてください。

入学手続きの流れ

通信制高校の入学手続きについて、4月入学でも10月入学でもやることは変わりません。まず、ホームページから資料請求ができるので、学校の特色について知っておきましょう。高校によりますが、学校説明会や個別相談、オープンスクールなどを開いているところが多いので、情報収集してできるだけ行ってみるといいです。雰囲気を味わうことができるはず。

そして、いざ入学を決めたら、出願のフェーズに入ります。WEB出願のところが多いようなので、記入ミスがないようにチェックしながら出願を済ませ、そのあとは入試→選考→合格発表という流れで入学できるかどうかが決まります。合格していたら、学納金振り込みなどを期日内に終わらせ、指定された書類を提出して手続き完了です。

主な流れは全日制高校などとあまり変わりません。出願ミスをしないように気をつけましょう。

編入手続きの流れ

次に、編入手続きについてですが、こちらは入学よりも用意すべき書類が多くなります。成績証明書や単位取得証明書、在学期間証明書など、前の学校から単位を引き継ぐために証明すべきことがたくさんあるからです。

ただ、書類さえ揃えてしまえば、あとは入試を受験して、合格発表を待つだけです。編入に際して、学納金の振り込み等、指示された通りのことをすれば編入できます。

転入手続きの流れ

転入の場合、基本的に手続きの流れは編入と一緒になります。ただ、編入の時と比べてさらに用意すべき書類が多いです。何の書類が必要なのか、どこでどうやって取得すればいいのか、先生に聞いたり、入念に下調べをしたりして、手続きするようにしましょう。

編入・転入に伴う単位の引き継ぎについて

編入・転入することになったとして、前の学校で取得した単位は引き継ぐことができるのでしょうか。編入と転入ではどのように違うのかも含めて、解説していきます。

前年度までの取得単位を引き継げる

全日制は冒頭で説明した通り、「学年制」を採用しているため、1年を通して通い続けることでその学年の単位を取得できます。学年の途中で通信制高校に編入・転入した場合は前年度の単位は引き継ぐことができますが、その年度に入ってから受けた授業は単位としては引き継ぎできません。

例えば、2年生の秋に編入・転入した場合は、1年生の単位を引き継ぐことはできますが、2年生になってから春・夏と受けてきた授業の分はなかったことにされてしまうのです。

よって、調整できるのであれば、年度が変わるタイミングで編入・転入するのがおすすめです。ただ、学校や編入・転入時期によって、その学年の授業を修了していなくても、単位取得のカリキュラムを見直してくれるところもあるようです。例えば、冬に編入・転入した場合、3回のレポート提出を1回提出に減らしてくれるとか……。どうしても年度の途中で学校を変えたい場合は、編入・転入先の高校に相談してみましょう。

編入と転入で単位引き継ぎはどう違うのか

では、編入と転入で単位の引き継ぎがどのようにことなるのかについてですが、どの単位が引き継がれるのか、に違いはありません。どちらも等しく、前年度までの単位を引き継ぐことができます。

しかし、編入は学校を一度やめてから入り直す形であるため、空白期間ができてしまい、その分卒業のための単位取得が大変になる可能性があるのです。すぐに違う高校で授業を受け始められる転入と異なり、より短い期間で同じ単位を取らなくてはならないからですね。その点も考えて、編入と転入のどちらを選択するのか、決めるようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。通信制高校に入学したい、転校したいと考えている方のお役に立てたなら、幸いです。

詳しい入試関連情報などは、各通信制高校のホームページに書かれているので、手続きを間違えないようにしっかり確認しましょう。わからないことがあれば、学校に直接電話で聞いてみてもいいかもしれません。

まとめ

・通信制高校は、通信教育が基本で登校頻度が少なく、単位制のカリキュラムを取り入れいている

・入り方は、4月入学、10月入学、編入、転入の4種類あり、編入は履歴書に空白期間ができてしまうが、転入はすぐに学校を変えられる

・編入・転入によって前年度までの単位は引き継ぐことができるが、年度の途中で学校を変えると、その年度の単位は引き継ぐことができない